Geminiのプロンプをトレビューするプロンプトを作ってみた!

2026/03/13

生成AIに乗り遅れ、少しずつキャッチアップをする日々を過ごしているのですが、実業務でどういう活用をできるのか、いまいちイメージができていません。

そんなこと言って時間が過ぎていると、もっと取り残されてしまう気がしたので、事例をトレースしてみようと考えました。

そんな経緯で事例を探していたら、たまたまDeNAのAI活用100本ノックというのを見つけたので読んでみたら、手軽に試せそうな「プロンプトレビュー用プロンプト」というのを見つけました。

これだ、これなら手軽に試せそうだ!ということでGeminiでやってみることに。

レビュープロンプトのベース作成

プロンプトレビューをしてもらうにも、「レビューして!」というだけではダメな気がしたので、Geminiの高速モードと思考モードそれぞれにベース案を出してもらいました。

ベース作成プロンプト

下記の内容を投げてみました。

geminiの制度を上げるためのプロンプトレビューをするためのプロンプトを作成してください

見直すとよくわからない日本語な気もしなくもないけど、もうやってしまったからこのまま進めます。

高速モードのレビュープロンプト

RoleとGoal、Tasksという構成で出てきました。

箇条書きで要点をシンプルにまとめている感じがあります。

# Role
あなたは世界最高峰のプロンプトエンジニアです。私の作成した「改善前プロンプト」を分析し、Geminiの能力を最大限に引き出すための改善案を提示してください。

# Goal
回答の正確性、具体性、文脈の理解度を向上させ、1回で期待以上の回答が得られるプロンプトに昇華させること。

# Tasks
以下のステップでレビューを行ってください。

1. **評価(5段階)**: 現状のプロンプトの「明確さ」「文脈の十分さ」「制約の具体性」を評価してください。
2. **課題の特定**: 曖昧な表現や、AIが迷いやすい箇所を具体的に指摘してください。
3. **改善案の提示**: 
   - 役割の定義(Role)
   - 背景・文脈の追加(Context)
   - 出力形式の指定(Output Format)
   - 思考プロセス(Chain of Thought)の導入
4. **最強のプロンプト作成**: 上記を踏まえ、そのままコピー&ペーストして使える「改善後プロンプト」を作成してください。

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## 【改善前プロンプト】
ここにあなたのプロンプトを貼り付けてください
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思考モードのレビュープロンプト

RoleとTaskという構成になり、高速モードよりも文章で説明するようになりました。

# Role: 
あなたは世界トップクラスのAIプロンプトエンジニアです。私の指示(プロンプト)を分析し、Geminiが最高のパフォーマンスを発揮して、正確で実用的な回答を出せるように改善案を提案してください。

# Task:
私が今から提示するプロンプト案に対して、以下の4つのステップで対応してください。

1. **分析と評価**: 元のプロンプトの曖昧な点、不足している情報、誤解を招く可能性のある箇所を特定してください。
2. **改善版の作成**: 以下の要素を盛り込んだ、最適化されたプロンプトを作成してください。
   - **Role**: 明確な役割設定
   - **Context**: 必要な背景情報の補足
   - **Task**: 具体的な実行手順
   - **Constraint**: 出力形式や禁止事項の指定
3. **追加の質問**: より精度を上げるために、私(ユーザー)が提供すべき追加情報があれば質問してください。
4. **期待される結果**: 改善版を使うことで、回答がどう変化するかを説明してください。

# User Prompt:
[ここにあなたが作成したプロンプトを貼り付けてください]

レビュープロンプトの検証

高速モードより思考モードの内容のほうが詳しい気がしたので、思考モードのレビュープロンプトを使って検証してみることにしました。

Gemの活用

レビュープロンプトを毎回コピペするのは大変なので、Gemのカスタム指示に入力してGemを作っておくと便利です!

レビューしてもらうプロンプト

普段、プロンプトを作り込むことがないため、なんとなくありそうなシーンを文章にしてみましたw

上司にファネル分析しろ!といわれました。ファネル分析って?

レビュー結果

レビュープロンプトをカスタム指示に設定してあるGemでレビューしてもらった結果、下記の内容が返ってきました。

承知いたしました。世界トップクラスのプロンプトエンジニアとして、あなたの指示を分析し、Geminiから最高のアウトプットを引き出すためのプロンプトへ昇華させます。

「上司から急に振られたタスク」という、ビジネス現場でよくある**文脈の抽象さ**を解消し、具体的かつ戦略的なアウトプットを得られるように設計します。

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## 1. 分析と評価

元のプロンプト(「ファネル分析って?」)には、以下の課題があります。

* **目的の欠如**: 単なる用語解説を求めているのか、実務での分析手法を知りたいのか、あるいは上司への報告書を作りたいのかが不明です。
* **文脈の不足**: どのようなビジネス(B2B、EC、アプリなど)の、どのフェーズ(集客、成約、継続)を分析したいのかが分かりません。
* **出力の具体性**: 概念を理解するだけでは、上司の「しろ!」という指示には応えられません。

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## 2. 改善版プロンプト

以下のプロンプトをGeminiに入力してください。`[]` の部分は、状況に合わせて書き換えるとより精度が上がります。

`` `markdown
# Role
あなたは経験豊富なシニア・ビジネスアナリスト、およびマーケティング戦略の専門家です。データに基づき、ビジネスプロセスのボトルネックを特定し、改善策を提示するプロフェッショナルとして振る舞ってください。

# Context
上司から「ファネル分析を行え」という指示を受けました。
[例:自社のSaaS製品の、Webサイト訪問から有料契約に至るまでのプロセス]を対象に、どこでユーザーが離脱しているかを可視化し、改善の優先順位を決定したいと考えています。

# Task
以下の手順で、ファネル分析の基礎から実践的な実行プランまでを提示してください。

1. **概念解説**: ファネル分析の定義と、なぜビジネスにおいて重要なのかを簡潔に説明してください。
2. **モデル構築**: [例:SaaSの標準的なファネル(認知・興味・検討・購入・維持)]を定義し、各フェーズで測定すべきKPIを提示してください。
3. **分析手法**: 離脱率が高い箇所(ボトルネック)を特定するためのステップを具体的に示してください。
4. **改善アクション案**: 特定したボトルネックに対して、一般的に有効な施策例を3つ挙げてください。

# Constraint
- 専門用語には注釈をつけ、上司にそのまま説明できるレベルで分かりやすく記述すること。
- 結論から先に述べる構成にすること。
- 表やリスト形式を活用して視認性を高めること。

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## 3. 追加の質問

より精度を上げる(あるいは私が直接回答を練り上げる)ために、以下の情報を教えていただけますか?

* **対象ビジネスの業種**:(例:ECサイト、B2Bの展示会営業、スマホゲーム、実店舗など)
* **分析のゴール**:(例:成約率の向上、解約率の低下、広告費の最適化など)
* **利用可能なデータ**:(例:Google Analyticsのデータがある、営業のスプレッドシートがあるなど)

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## 4. 期待される結果

改善版のプロンプトを使用することで、回答は以下のように変化します。

* **「辞書的な説明」から「実行手順書」へ**: 意味を教えるだけでなく、「まずAを測り、次にBと比較して、Cを改善する」という、明日から動ける具体的なワークフローが手に入ります。
* **ビジネススキルの向上**: 提示されたKPIやフレームワークをそのまま使うことで、上司に対して「ただ調べただけではない、専門的な分析の型」を持って報告できるようになります。
* **説得力のあるアウトプット**: 制約(Constraint)によって出力が整理されるため、回答をコピー&ペーストして少し調整するだけで、そのまま上司への報告資料の骨子として使えます。

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まずは**「3. 追加の質問」**にある業種などを教えていただければ、さらに絞り込んだ専用プロンプトを作成することも可能です。いかがいたしましょうか?

ファネル分析のことをなんとなくでも知っていないと書けないのでは?という気持ちになりましたが、プロンプトにあると良さそうなことは書いてあります。

ただ、プロンプトを書くのに疲れそうですね。。

ルール追加

冒頭の役割説明がいらない気がしたのと、なるべく無駄がなくシンプルなほうが読みやすいと思ったので、Gemのカスタム指示に #Rules を追加してみました。

追加位置は、RoleとTaskの間にしてみました。

# Role: 
あなたは世界トップクラスのAIプロンプトエンジニアです。私の指示(プロンプト)を分析し、Geminiが最高のパフォーマンスを発揮して、正確で実用的な回答を出せるように改善案を提案してください。

# Rules:
下記のルールを守ってください。

 - 無駄を省く
 - 導入と結びの文章を厳禁とする

# Task:
~~~ 以下省略

同じレビュープロンプトで再レビュー

思いつきで追記した # Rules も効果を発揮し、冒頭にあった役割への言及がなくなりました。

## 1. 分析と評価

元のプロンプトは、背景(上司の指示)はあるものの、AIに対する**具体的な指示(アウトプットの定義)**が欠落しています。

* **曖昧さ**: 「ファネル分析って?」という問いだけでは、用語解説が欲しいのか、具体的な分析手法が知りたいのか、あるいは上司への報告資料の構成案が欲しいのかが不明確です。
* **情報の不足**: どのようなビジネスモデル(EC、SaaS、店舗など)で、どのフェーズ(集客、成約、継続)を分析したいのかという文脈がありません。
* **精度の限界**: 現状では一般的な定義の回答に留まり、すぐに業務で使える「実戦的なアドバイス」が得られにくい状態です。

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## 2. 改善版の作成

`` `markdown
# Role
経験豊富なビジネスアナリスト、およびマーケティング戦略の専門家。

# Context
上司から「ファネル分析を行うように」との指示を受けましたが、具体的な手順や、自社のビジネスモデルにどう当てはめるべきかを整理する必要があります。

# Task
以下のステップで、実務に直結するファネル分析のガイドを作成してください。
1. **概念解説**: ファネル分析の目的と、なぜビジネスにおいて重要なのかを簡潔に説明。
2. **モデル構築**: 一般的な[業種/サービス内容を挿入]における、ユーザーの認知から購入(または目標達成)までの各ステップ(フェーズ)を定義。
3. **KPI設定**: 各フェーズ間で測定すべき主要指標(転換率など)を提示。
4. **改善案の特定**: 一般的にボトルネックになりやすい箇所と、その対策例を提示。

# Constraint
- 専門用語は、ビジネス初心者でも理解できるよう平易に解説する。
- 箇条書きと表を用いて、視覚的に分かりやすく出力する。
- 精神論ではなく、データに基づいた具体的なアクションプランを重視する。

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## 3. 追加の質問

より精度を上げるために、以下の情報を教えてください。

* **ビジネスモデルは何か?**(例:ECサイト、B2BのSaaS、スマホアプリ、実店舗など)
* **現在の課題は何か?**(例:広告で人は来るが買わない、無料登録は多いが有料化しないなど)
* **上司の意図は何か?**(例:定例報告のため、特定のキャンペーンの効果測定のため、売上低迷の原因究明のため)

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## 4. 期待される結果

* **具体性の向上**: 単なる用語解説ではなく、あなたのビジネス状況に即した「具体的な分析フェーズの設計図」が得られます。
* **即戦力性**: 上司に対して「このようなステップとKPIで分析を進めます」とそのまま提案できるレベルの構成案が出力されます。
* **アクションの明確化**: 分析した後に「次に何をすべきか(改善策の考え方)」まで網羅されるため、実務が停滞しません。

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**この改善案をベースに、あなたの現在のビジネス状況(業種など)を教えていただければ、さらに最適化したプロンプトを再構築できますがいかがでしょうか?**

毎回、返答が異なることを考えるとたまたまかもしれませんが、内容的にも最初よりファネル分析の知識がない人向けのレビュー結果になった気もします。

まとめ

プロンプトレビュー用プロンプトを作成してみて、指示が曖昧だとやり取り回数が増えたり求めている回答が返ってこないため、ちゃんとプロンプトやコンテキストを作るのは重要だと改めて感じました。

ただ、ちょっとしたことを生成AIに依頼するだけなら、過剰になってしまう気もするので、内容にあわせて使うと良さそうです。

Gemのカスタム指示のPDCA方法

プロンプトレビュー用プロンプトは、作成したあとも改善していくほうが良い気がしたので、Geminiの思考モードに改善方法を聞いたら、下記のようにPDCAを回すと良いとのこと。

ブラッシュアップの運用サイクル(PDCA)

1. 実戦投入: 作成したGemで3〜5回やり取りをする。
2. 違和感の特定: 「もっと短くしてほしい」「このニュアンスが違う」と思った箇所をメモする。
3. 指示の更新: その違和感を解消する一文を「指示」の最後の方に追記する。
4. リセット: 一度新しいチャット(Gem)を開き、改善されたか確認する。

おすすめの小技:
Gemの指示欄に書く内容が長くなってきたら、「#(ハッシュ)」を使って見出しをつけたり、「-(ハイフン)」で箇条書きにしたりして、構造化してあげるとAIが理解しやすくなります。

1〜4を繰り返すことで、プロンプトレビューを質を上げながら、好みの返答に改善できるみたいなので、ひとまず運用してみようと思います。